中野区北部を東西約5キロメートルにわたり横断する西武新宿線の踏切は、朝夕のラッシュ時など長時間にわたる踏切遮断のため、区内の主要道路などで慢性的な交通渋滞が生じています。そのため、地域の利便性、安全性及び市街地の南北分断問題などを抱えており、まちづくりを進めていくうえでも深刻な問題となっています。これらの問題を抜本的に解決していくために、鉄道と道路の立体交差化と整合を図ったまちづくりを進めていく必要があります。
久保りかは、平成15年の初当選以来、開かずの踏切解消を望む地域住民の皆さんの声を議会で届けてきました。また、住民、議会、行政が一堂に会し「踏切渋滞解消促進期成同盟」が結成(平成16年)され、国や東京都に踏切渋滞の早期解消を要請、この間、久保りかも期成同盟の副会長や理事として問題解決に取り組んできました。こうした活動が実り、西武新宿線中井駅~野方駅間が平成23年8月、東京都により地下方式で都市計画決定されました。久保りかは、中野区議会副議長として、期成同盟の皆さんとともに当時の太田国土交通大臣に要請活動を行い、地下化決定に尽力しました。
平成25年4月1日には、都市計画事業認可を国土交通省から東京都が取得し、平成26年1月から工事を行っています。(2020年完了予定)
また、野方駅~井荻駅間については、平成28年3月に東京都が新規に着工を準備する区間として、社会資本総合整備計画に位置付けています。
現在、久保りかは、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会委 員長として、中井~野方間の地下化工事を推進し沿線のまちづくりを進めています。さらには、野方以西の開かずの踏切を解決するため、地下・高架にこだわらず一日も早い連続立体交差化の事業化決定を目指し全力で取り組みます。また、連続立体交差化にあわせ、駅舎のバリアフリー化やホームドアを設置します。駅前広場などオープンスペースを整備し、防災面に配慮した安全で快適な駅前空間を整備し、商店街等まちの活性化も進めます。
※現・中野区長も久保りかの質問に対し「事業の早期実現について、構造形式にとらわれることなく、地域の皆さんの御期待に応えられるよう、区民の皆さんの熱意を盛り込んだ期成同盟の決議を伝える要請活動の機会をとらえて、関係機関に強く要望していく」と答えています。構造形式を地下化だけと主張することは、かえって事業化の可能性を狭めてしまう危険があります。また、高架化に反対し、地域住民を不安にさせるような共産党の活動は、事業を遅らせる可能性もあります。