東京都中野区の上鷺宮、鷺宮地域と中野駅周辺を結ぶコミュニティバス「なかのん」が人気を博している。11月30日の運行1周年を記念し、公明党鷺宮支部の青年党員らはこのほど、「なかのん」実現の推進役となった区議会公明党の久保里香議員とともに、鷺宮3丁目から終点・中野駅までのコースを乗り、利用状況などを確認した。
「なかのん」は同区初のコミュニティバス。座席数14席(定員34人)の車両で、段差が少なく乗降口は低い。
運行以前は、区北西部の上鷺宮、鷺宮地域の住民が中野駅周辺へ行くには複数の交通機関を乗り継がなければならず、公明党は機会あるごとにバス路線の新設を提唱。区も検討を重ねたが、住宅地内の運行について意見がまとまらなかった。
そこで、久保議員は2004年3月の定例議会で、住宅地内を走らせることにこだわらず、新青梅街道を利用してはどうかと提案。同質問を機に、新青梅街道から環7、早稲田通りを経て中野駅周辺に向かう新ルートが一気に具体化し、昨年11月に待望の実現を見た。
「なかのん」を乗り終えた青年たちは「思ったより多くの人が利用していた」「意外と便利」などの感想を。久保議員は「今後、運行時間の延長や増便など充実を図っていきたい」と語っていた。
(公明新聞:2006年12月1日付 掲載)