12月22日(木)今年最後の文教委員会として、品川区立就学前乳幼児教育施設「ぷりーすくーる西五反田」へ委員会視察に、行って参りました。以前にもご紹介しましたが、文教委員会に区立幼稚園の存続を望む陳情書が出されています。10か年計画の中で、区立幼稚園2園を廃園し、幼児総合施設に移行して行くという案が示され、廃園までの準備として18年度には、みずのとう、やよいの2園の3年保育の募集を停止するという計画になっています。しかし、中野区の考える幼児総合施設の詳細が明らかになっていないこともあり、文教委員会では、陳情審査を厳正、的確に行うためにも、品川区の施設を実際に訪問し、今後の審査の参考にするということもあり、今回の視察となりました。
今回うかがった「ぷりすくーる西五反田」は、公設民営型の幼保融合化施設として、多様な保育ニーズに対応しています。指定管理者制度を活用し、非営利活動法人「子育て品川」に、管理運営を任せています。実施している事業は、0~2歳児部門が、品川区立ぷりすくーる西五反田保育園(児童福祉法に定める認可保育園)3~5歳児部門が、品川区立ぷりすくーる西五反田幼児教育施設、それに、品川区立ぷりすくーる西五反田地域子育て支援センター(子育て広場事業を実施)の3事業です。長年、私立幼稚園の園長先生をされていた方たちを中心に運営されている「子育て品川」が、委託されているだけあり、幼稚園の教育をベースとした保育が行われていることが、特徴的であると思いました。品川区の子育て世代を定着させようという住宅政策などとも連動し、しっかりした計画の上になりたっていることを感じ、考えさせられることがおおいにありました。幼児総合施設あるいは、幼保一元化という考え方が、今後の大きな保育を考える流れになっていくことは、間違いありません。
公設公営か、公設民営か、民設民営かを、考える前に中野区では、区立の幼稚園を今後どうして行くべきなのかを真剣に、考えなくてはいけません。ここで、しっかりと検討していくことが、今後の中野区の子育て支援や、幼児教育をどうして行くかという方向性を導き出すに他ならないと感じています。