2010年1月24日、JR四国・高知駅に視察に行ってまいりました。
高知駅は、土讃線高知駅周辺連続立体交差事業の高架完成に伴い平成20年2月26日よりバリアフリー設備を充実させた、第3代目の新駅舎として営業を開始しました。
駅前広場とプラットホームをすっぽりと覆う大屋根は、高知県産の杉を用いた全国的にも初めての形態で、建築雑誌などにも紹介されています。
この大屋根は、実は県の施設であり、そのため大屋根には「JR高知駅」の表示は、ありません。
約4.8km区間が、高架化され、11か所の踏切りが廃止されました。踏切事故や踏切による南北分断への苦情は、当然なくなりました。
2010.1.24 JR高知駅 視察_04
駅中も南北を自由に通り抜けができ、駅前には広場やバスターミナルが整備され駅及び駅周辺は、大きな変化を遂げています。
折しも、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」がスタートし、土佐・龍馬であい博が1月16日より開催されていました。
高知の美しい青空が、ホームからもよく見える素敵なデザインなのですが、難点は、風雨を避けることが出来ないことです。ただし、ホームには、3つの待合室があります。
2010.1.24 JR高知駅 視察_05
また、大屋根には鳩よけの工夫がされていました。パイプの上にワイヤーが張ってあるので鳩が止まることができないようになっているのです。ホームでの鳩糞の被害にあわずにすみますね。
2年前の駅舎開設時に設置された四国初の自動改札機、驚いたのはタッチパネルが改札にないことです。東京では、スイカやパスもが当たり前ですが、四国にはまだそのシステムが普及されていませんでした。
2010.1.24 JR高知駅 視察_06北口の駅施設と大屋根の下の通路は、コンクリートカラーとレンガカラーで分けられています。実は、JR敷地と高知市の敷地で区別されているのです。
一口に駅と言っても、JR、高知市、高知県、それぞれの役割があるようです。
今後、中野駅舎の改良や西武新宿線の連続立体交差事業などの課題を抱える中野区としては、学ぶことがあるなと思いました。